アステリアとマレーシアのAI企業Tapwayが事業提携しAI・IoTサービスを共同開発
完全ノーコードの製品からAI教育までをトータルに揃え、2024年7月に提供開始

〜 マレーシアをはじめとした東南アジア市場と日本市場へ相互に新規参入 〜

報道発表資料

2024年6月19日
アステリア株式会社
Tapway Sdn Bhd.

アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平野洋一郎、証券コード:3853、以下アステリア)とTapway Sdn Bhd.(本社:マレーシアセランゴール州、CEO:Chee How Lim、以下Tapway)は、エッジAI・IoTビジネスにおける製品開発およびマーケティングに関する事業提携を開始することを発表します。この事業提携により、アステリアはマレーシア、シンガポール、フィリピン等東南アジアのAI市場に新規参入するとともに、Tapwayは日本市場への初進出を果たします。

図:アステリアとTapwayが事業提携

各社製品の概要

Tapwayは、東南アジアで様々な企業の事業運営に貢献するAIソリューションを提供しているAI開発企業です。顧客のニーズに応じて車両、人、物体などを識別するためのAI推論モデルを構築・展開できるソフトウェア「SamurAI」を開発・提供しています

このソフトウェアは、マレーシアの高速道路で導入されており、通行料支払確認、交通渋滞の緩和、労働力不足の解消、効率の向上、コストの削減を実現しています。輸送分野以外でも、小売、製造、スマートシティの開発などに貢献しており、東南アジアで350社以上の企業がこの技術を採用しています。さらに、最近では、農作物の生育や品質を判別するAI特許も申請するなど、Tapwayの事業領域は一次産業を含めた多様なビジネスに広がっています。

アステリアは、2019年のAI専業子会社のAsteria ART(本社:東京都新宿区)の設立を皮切りに、映像認識AIとネットセキュリティAIのGorilla Technology社(本社:英国ロンドン)への出資と自社製品Gravioへの採用、Gravioへの認識AIモデルのプラグイン機能を実現するなど、以前よりAIへの研究開発投資を続けています。

今回、協業対象となるGravioは、2023年に生成AIにも対応したAI・IoTプラットフォームとして「新Gravio」の提供を開始。クラウド型の利点とエッジ型の利点を融合し、多要素化・多拠点化するデータの連携・管理をノーコードで効率的にできるようになりました。

Tapway「SamurAI」利用の様子アステリア「Gravio」利用の様子
 

アステリアとTapwayが業務提携した背景

業務のデジタル化やDXが加速するとともに世界のAI市場規模は急成長が続き、2030年には18兆4700億ドルに達することが予想※1されています。特にカメラやセンサーから収集した多様で大量なデータの活用が進み、画像認識を含むAIの日本国内市場は2025年度には1,200億円に達する※2と予測され、AIカメラを手軽に利用するための推論モデルの構築ニーズが急拡大しています。

一方で自社のニーズに沿ったAI推論モデルの構築や、AIを介して収集したデータを社内システムなどを含めた多様なシステムと連携するには、高度なプログラミング技術が必要であることが導入の大きなハードルとなっていました。

そこで、アステリアとTapwayは、ノーコードでAI推論モデルを構築できるTapwayの技術と、ノーコードで収集データの統合や一括管理・活用をワンストップで実現できるアステリアの技術を連携することで、この課題が解決できることに着目し、事業連携を決定しました。

今後の展開

アステリアとTapwayでは、AI推論モデルの構築から、データ収集、統合、管理、活用までをノーコードかつワンストップで利用できる「AIoT Suite」を共同で開発。これにより、利用者はプログラミング知識がなくても自社のニーズに合わせてAIを活用した業務プロセスの統合、自動化、革新を実現することが可能となります。

「AIoT Suite」は2024年7月より東南アジアを中心に英語版の提供を開始し、11月には日本語版の提供を予定。マーケティング活動についてはアステリアのシンガポール現地法人であるAsteria Technology Pte.Ltd.とTapwayが連携、製品開発についてはアステリア本社の研究開発本部とTapwayが連携し、2年間で1億円の売上を目指します。さらに、この事業提携によりTapwayは初となる日本市場への進出を果たすとともに、アステリアはマレーシアを起点に東南アジアのAI市場に新規参入します。

※1:令和5年版情報通信白書(総務省発表資料)第2部第9節
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd249100.html
※2:令和4年版情報通信白書(総務省発表資料)第2部第6節
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd236910.html


「アステリア株式会社」について( Webサイト https://jp.asteria.com/

アステリアは社会や企業を「つなぐ」エキスパートとして「ソフトウェアで世界をつなぐ」をコンセプトに、ヒト、モノ、オモイを「つなぐ」製品やサービスを提供するソフトウェア開発企業です。基幹製品のASTERIA Warpは、様々なシステムやクラウドのデータをノーコードで連携できる製品として、1万社(2023年8月1日現在)を超える企業に導入されています。その他、商談支援アプリHandbook Xは、資料や動画、Webサイトなどあらゆる情報をアプリにまとめて管理できるクラウドサービス。モバイルアプリ作成ツールPlatioは誰でも簡単に自社の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで作成・活用できるクラウドサービス。AI/IoTプラットフォームGravioは、カメラ・センサーなどから得られる現場のAI/IoTデータを様々なシステムへ連携し、業務の自動化などをノーコードで実現するエッジコンピューティング・プラットフォーム。これらの製品提供を通じて、DXや業務の効率化を推進しています。2019年にはAI専業子会社のAsteria ART社(代表:園田智也)を設立し、AIの活用研究に注力。また、(一社)ブロックチェーン推進協会、ノーコード推進協会などの設立に参画するなど、様々なイノベーションを推進し新しいテクノロジーや価値観を普及啓発する活動にも取り組んでいます。

「Tapway Sdn Bhd.」について( Webサイト https://gotapway.com/

Tapwayは革新的なAIソリューションを通じてビジネス変革に貢献する先駆的なテクノロジー企業です。監視カメラの映像を価値の高いデータに変換し、意思決定、業務の効率化、セキュリティ強化を可能にします。自動化と効率化を重視した上で、複雑なタスクを簡素化し、業務ワークフローを強化するために設計された最先端の主力製品「SamurAI」を提供しています。「SamurAI」は、2つの強力なツール「SamurAI Copilot」と「SamurAI Central」で構成。「SamurAI Copilot」は、ユーザー企業がコンプライアンスと監査を自動化するための究極のパートナーです。AI駆動のチェックリストを利用し、タスクの合理化、コンプライアンス徹底、タイムリーなアラートを促すことで、シームレスでストレスフリーなプロセスを実現します。「SamurAI Central」は完全ノーコードでコンピュータービジョン技術を使ったシステムの展開、構築が可能となるAIプラットフォームです。迅速かつ簡単に見える化を実現し、精度と信頼性を保証します。TapwayはAIの力を活用したビジネス変革と生産性の向上により、画期的な成果に貢献することに取り組んでいます。

「Gravio」について( Webサイト https://www.gravio.com/jp

Gravioは、カメラやセンサーなどから得られる現場データを、様々なシステムやサービスへシームレスに連携することで、業務の自動化・省力化・遠隔化を実現する、ノーコードAI/IoTプラットフォームです。直感的なノーコード操作と60種以上の豊富な接続先により、プログラミング未経験でもAI/IoTのシステム活用を簡単に実現できます。また、構築に必要なセンサー・ゲートウェイなどのハードウェア、ソフトウェア、データの蓄積・グラフ作成可能なクラウドサービスを、まとめてオールインワンのソリューションとして提供することで、シンプルかつ迅速にご利用いただけます。 


【プレスリリースに関するお問い合わせ先(報道機関窓口)】

アステリア株式会社 広報・IR部:長沼史宏・齋藤ひとみ
TEL: 03-5718-1297 / E-mail: press@asteria.com

アステリア、Asteria、Handbook、Platio、Gravioはアステリア株式会社の登録商標です。
本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。