日鉄エンジニアリングがPlatioを導入し通信環境が不安定な洋上業務をDX!

海底パイプラインの施工記録をアプリ化!手書きによる人的ミスを撲滅

報道発表資料

2024年8月1日
アステリア株式会社

アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平野洋一郎、証券コード:3853、以下 アステリア)はノーコードのモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」が日鉄エンジニアリング株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長: 石倭行人、以下 日鉄エンジニアリング)に導入されたことを発表します。

日鉄エンジニアリングがPlatioを導入した背景

日鉄エンジニアリングは1974年に日本製鉄グループのエンジニアリング部門としてスタートし、環境・エネルギー、都市インフラ、製鉄プラントなどの事業を展開しています。環境・エネルギー事業では、海底の石油や天然ガスを輸送するためのパイプラインについて、業界トップクラスの高品質・高速のパイプライン施工を実現しています。

海底パイプライン施工では、鋼管を施工船上で溶接し繋ぎ合わせ、数キロメートルに渡って海底に設置します。鋼管にはそれぞれID番号が付与され、品質管理のため詳細な使用記録を作成する必要があります。また、洋上では陸上とは異なり資材の手配に時間を要するため、ボルトやナットといった施工に必要な多くの資材に不足が生じないよう、綿密な管理体制が必要です。通信環境が脆弱な洋上ではインターネット回線の利用が困難なため、同社ではこれらの記録を全て手書きで実施。そのため、見間違いや転記ミスが生じ、その修正に伴う追跡調査に多大な時間と労力を要していました。

写真:資材の在庫状況を報告する様子
資材の在庫状況を報告する様子

そこで、洋上での作業のデジタル化を検討した日鉄エンジニアリングは、通信圏外でも利用可能で、プログラミング知識がなくても豊富なテンプレートからノーコードでアプリを作成できるPlatioの導入を決定。現場の技術者が「パイプ管理アプリ」「資材在庫管理アプリ」など同社の海底パイプラインの施工業務特有の運用に合わせたアプリを作成し、技術管理者約30名で利用を開始しました。記録や報告がアプリ化されたことで、アナログ管理に起因する人的ミスを撲滅できただけでなく、その修正に費やされていた1日約1時間の工数も削減され、洋上業務のDXと品質管理精度の向上を実現しました。

Platioを導入したポイント>

抱えていた課題Platioが解決したポイント
洋上作業での通信インフラの制約・オフライン環境下でのデータ登録が可能
・ネットワーク接続時に更新され通信状況に左右されない
手書き作業による品質管理の精度低下・現場の技術管理者がリアルタイムでアプリにデータを入力
・記録の漏れや見間違え、転記等のミスが大幅に減少
・データの信頼性と正確性向上
海底パイプライン識別番号の誤読や誤記・識別番号の記載箇所を写真で記録し視覚的確認が可能に
・修正箇所特定と追跡調査効率が向上し追跡調査時間を削減
多国籍な技術管理者に対応する多言語化・アプリの英語表記対応を利用
・技術管理者による直接報告や記録・情報の確認が可能に
部品の在庫管理報告の遅延や欠落など情報の正確性改善・在庫管理をアプリ化し事務所に戻る前に船上から在庫状況を報告
・必要な資材調達量を遠隔地でも即時に把握し在庫不足を防止

独自アプリの画面イメージ

パイプ管理アプリ資材在庫管理アプリ

ユーザーコメント

今までの紙やExcelの管理からアプリ化することにより、資材の管理をはじめとする船上業務の効率化を実現しました。また、海上工事の場合、ボルトなどの資材を簡単に補充できないため、資材の在庫切れが起こらないように、徹底した管理が必要になります。アプリで管理することにより情報更新の頻度が上がり、精度向上に貢献しています。さらに、今回導入した現場はタイの洋上であり、かつ現場管理技術者はフィリピンやシンガポールなど、様々な国籍の人で構成されています。彼らがオフィスに帰った際も、クラウドを通じて船上作業の状況をリアルタイムで共有しています。このメリットを、今後の業務改善に役立てていきたいです。

日鉄エンジニアリング株式会社 海洋本部技術部設計技術室
マネージャー 寺西 翔平 氏

Platioの今後の展開

Platioは独自の業務アプリをわずか3日間で作成し運用開始することができることが高く評価され、幅広い業種の企業・団体で採用されています。さらに現場データと既存システムのデータを連携し、より高い次元で情報を活用する「Platio Connect」や、独自ノウハウを元にアプリを作成し顧客に販売が可能な「Platio One」などPlatioのラインアップも拡充。現場業務のアプリ化による業務効率化や、現場のDXに貢献してまいります。

<事例掲載URL:Platio> https://plat.io/ja/case/nipponsteel

※:ソースコードを書かなくてもソフトウェアやアプリなどの開発ができる仕組み。ノーコードで開発することができるPlatioは、プログラミング言語に関する専門的な知識がなくても、必要とする機能の実装や現場の運用に合わせたアプリ仕様の調整などが可能。


「日鉄エンジニアリング株式会社」について( Webサイトhttps://www.eng.nipponsteel.com/  )

時代の流れにしなやかに対応し、社会の発展に貢献するために一歩先を行く技術とアイデアで、社会の課題解決に挑むエンジニアリングカンパニーです。製鉄事業で培った技術とスキルを駆使して、製鉄・環境・エネルギー等の各種プラントや、海洋・港湾設備、大規模建築物などの鋼構造インフラ設備の建設など、幅広い事業を国内外で展開しています。

「アステリア株式会社」について( Webサイト https://jp.asteria.com/

アステリアは社会や企業を「つなぐ」エキスパートとして「ソフトウェアで世界をつなぐ」をコンセプトに、ヒト、モノ、オモイを「つなぐ」製品やサービスを提供するソフトウェア開発企業です。基幹製品のASTERIA Warpは、様々なシステムやクラウドのデータをノーコードで連携できる製品として、1万社(2023年8月1日現在)を超える企業に導入されています。また、デジタルコンテンツプラットフォームHandbook Xは、資料や動画、Webサイトなどあらゆる情報をアプリにまとめて管理できるクラウドサービス。モバイルアプリ作成ツールPlatioは誰でも簡単に自社の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで作成・活用できるクラウドサービス。ノード統合プラットフォームGravioはノーコードで様々な場所にある多様なデータを集約、活用し情報の一元管理を可能とするノードコンピューティング基盤。これらの製品提供を通じて、DXや業務の効率化を推進しています。また、(一社)ブロックチェーン推進協会、(一社)ノーコード推進協会などの設立に参画するなど、様々なイノベーションを推進し新しいテクノロジーや価値観を普及啓発する活動にも取り組んでいます。

「Platio」について( Webサイト https://plat.io/

近年の急速な社会情勢の変化と不確実性の中で、企業が新たな競争力を獲得するためには、自己改善の力を発揮して自ら業務を効率化する、自立型の現場組織の醸成が不可欠です。Platio(プラティオ)は、現場の社員が主体的に課題を見つけ、自部門にとって使いやすいモバイルアプリを作成し、業務を改善できるプラットフォームです。それぞれの現場部門の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで素早く簡単に作成することで、IT人材不足やアナログ業務の課題を解決し、組織内の改善モチベーション向上や、自立型の現場組織の醸成を支援します。Platioは100種以上の豊富なテンプレートによりプログラミング未経験の現場担当者でも業務アプリを簡単に作成できます。アプリに入力したデータは管理者へリアルタイムに共有されるほか、検知機能により現場の異常をいち早く管理者へ通知できます。複雑かつ高価格になりがちな業務用アプリを、手軽に作れるソリューションであることが評価され、2018年度には 「グッドデザイン賞」を受賞しています。2022年には、アプリ作成・活用だけでなく、データ連携までをノーコードで実現できるPlatio Connectを発売。これにより、現場データと様々なシステムやサービスをシームレスに連携し、データ活用の支援もしています。


【プレスリリースに関するお問い合わせ先(報道機関窓口)】

アステリア株式会社 広報・IR部:齋藤ひとみ・小出朱莉
TEL : 03-5718-1297 / E-mail : press@asteria.com

【製品に関するお問い合わせ先】

アステリア株式会社 マーケティング本部
TEL : 03-5718-1250 /E-mail : platio-pm@asteria.com  

アステリア、ASTERIA、Handbook、Platio、Gravioはアステリア株式会社の登録商標です。
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