銅合金メーカーのJマテ.カッパープロダクツ(新潟)がPlatioを導入
取引先の在庫状況をアプリで遠隔で把握、製造計画の最適化で安定供給を実現

〜 企業の垣根を越えて「入出庫管理アプリ」を運用し、サプライチェーンDXを推進 〜

報道発表資料

2024年11月1日
アステリア株式会社

アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平野洋一郎、証券コード:3853、以下 アステリア)はノーコード※1のモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」がJマテ.カッパープロダクツ株式会社(本社:新潟県上越市、代表取締役社長:山本耕治、以下 Jマテ)に導入されたことを発表します。

JマテがPlatioを導入した背景

Jマテは鋳造から加工までを一貫し、高品質な鋳造品を水道部品や産業機械部品として広く流通する銅合金メーカーです。2022年には経済産業省が定めるDX認定事業者」に上越地域で初認定され、デジタルを使った業務効率化や働き方改革に積極的に取り組んでいます。

同社は2024年9月にDX宣言を策定し、業務効率化やDX推進に向けた取り組みを強化。サプライチェーンにおいてもDX推進を加速する上で、素材の安定した供給体制の確立と、銅合金素材を加工する取引先企業との連携を模索していました。

その結果、工場内からスマホでリアルタイムに素材在庫状況を記録・報告できること、プログラミング知識がなくてもノーコードでアプリを作成できることからPlatio導入を決定し、在庫管理システムを構築。「入出庫管理アプリ」を作成し、水栓部品や航空機部品を製造する取引先である株式会社カワトT.P.C(以下カワト)との運用を開始しました。

アプリで在庫状況を共有(納入先→納入元)入出庫管理アプリ画面イメージ

Platioを導入した効果 

Jマテはカワトとの情報共有に利用している「kintone※2」への情報入力を担うモバイルアプリとして、Platioを活用。「入出庫管理アプリ」をカワトの山口県萩工場で導入しました。また、RPAツール「BizRobo!※3」で、基幹システムからPlatioへのマスターデータの紐づけや、アプリで報告された入出庫情報のkintoneへのデータ連携を自動化しました。

図:システム構成イメージ
システム構成イメージ

これにより、カワトの萩工場の在庫状況を新潟県に所在するJマテでリアルタイムかつ正確に把握することが可能となり、素材の安定供給と製造計画の最適化を実現しました。さらに、基幹システムの大規模改修をせずに低コスト・短期間で在庫管理システムを構築できたことで、サプライチェーンDXに貢献しています。

また、紙で記録・報告していたカワトの工場での入出庫処理業務を完全にデジタル化したことで、1回あたりの作業時間を40分に短縮。その後、アプリの改良によりさらに20分に半減し、現場の業務効率化にも貢献しています。

Jマテでは、この「入出庫管理アプリ」を他の取引先にも展開し、素材の安定供給と企業の垣根を越えた現場のDXを推進する方針です。

「入出庫管理アプリ」の特長導入の効果
バーコード読み取りで
素材情報を自動入力
・マスターデータをもとに作成したバーコードをスマホで読み取り可能
・バーコード読み取りでロット番号や品名等の素材情報をアプリに自動入力
・入出庫の簡単・正確な記録を実現
・手入力を減らすことで入力ミスを防ぎ正確な生産計画が可能
トレーサビリティの担保・製品(水栓部品や航空機部品等)と使用素材のロット情報を紐付けて記録
・不具合発生時の製品追跡が可能
素早いアプリ改修を実現・ノーコードでIT知識がなくてもアプリ作成・改修が可能
・個別にアプリへ入力していた項目を現場からのニーズに答えて改修
・マスターデータを活用した自動入力へ変更し入出庫処理業務工数を半減

ユーザーコメント

業界や業種を問わず、地元である新潟県の様々な企業と成功事例や課題を共有しながら全社でDXに取り組んでいます。Platioとkintoneを活用したカワトT.P.C様との取り組みは、私たちが紹介したい成功事例の1つです。基幹システムを改修することなく、内製開発で企業間データ共有を実現できたことは、多くの企業の参考になると思います。

Jマテ.カッパープロダクツ株式会社
代表取締役社長 山本耕治 氏

カワトT.P.C様との取り組みは、当社でお客様の在庫状況を把握するだけでなく、お客様の入出庫処理業務のペーパーレス化や効率化に貢献しています。入出庫データは相互に共有することで活用価値も高まり、まさにWin‐WinのDX。企業を超えたDXの取り組みに大きな手応えを感じています。また、アプリの作成の容易さから、グループ企業でもPlatio活用の輪が広がっています。

Jマテ.カッパープロダクツ株式会社
経営企画室 副部長兼DX推進リーダー 西本俊介 氏

Platioの今後の展開

Platioは独自の業務アプリをわずか3日間で作成し運用開始できることが高く評価され、幅広い業種の企業・団体で採用されています。さらに現場データと既存システムのデータを連携し、より高い次元で情報を活用する「Platio Connect」や、独自ノウハウを元にアプリを作成し顧客に販売が可能な「Platio One」などPlatioのラインアップも拡充。現場業務のアプリ化による業務効率化や、現場のDXに貢献してまいります。

<事例掲載URL:Platio> https://plat.io/ja/case/jcp-joemate

※1:ソースコードを書かなくてもソフトウェアやアプリなどの開発ができる仕組み。ノーコードで開発することができるPlatioは、プログラミング言語に関する専門的な知識がなくても、必要とする機能の実装や現場の運用に合わせたアプリ仕様の調整などが可能。
※2:サイボウズ株式会社が提供するクラウドサービス
※3:オープン株式会社が提供するRPAツール


「Jマテ.カッパープロダクツ株式会社」について( Webサイトhttps://www.jcp.joemate.co.jp/ )

新潟県にあるJマテ.カッパープロダクツは、原材料スクラップを溶解・鋳造・機械加工まで一貫して手掛ける銅合金メーカーです。「資源の有効活用を通じ、持続可能な社会に貢献します。」を理念とし、「ものづくり」「技術革新」を基盤とした豊かな会社を目指し、船舶部品、産業機械部品‧水道部品などを確かな品質でお届けしています。 新潟県唯一となる「DXセレクション2024 優良事例」に選定され、地域のDXの旗振り役となるべく、各種ITツールを活用したDX推進を通じて創出した余力を「人でなければできない付加価値を持った仕事」に充て、デジタルを使った業務効率化や働き方改革に積極的に取り組んでいます。

「アステリア株式会社」について( Webサイト https://jp.asteria.com/

 アステリアは社会や企業を「つなぐ」エキスパートとして「ソフトウェアで世界をつなぐ」をコンセプトに、ヒト、モノ、オモイを「つなぐ」製品やサービスを提供するソフトウェア開発企業です。基幹製品のASTERIA Warpは、様々なシステムやクラウドのデータをノーコードで連携できる製品として、1万社(2023年8月1日現在)を超える企業に導入されています。また、デジタルコンテンツプラットフォームHandbook Xは、資料や動画、Webサイトなどあらゆる情報をアプリにまとめて管理できるクラウドサービス。モバイルアプリ作成ツールPlatioは誰でも簡単に自社の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで作成・活用できるクラウドサービス。ノード統合プラットフォームGravioはノーコードで様々な場所にある多様なデータを集約、活用し情報の一元管理を可能とするノードコンピューティング基盤。これらの製品提供を通じて、DXや業務の効率化を推進しています。また、(一社)ブロックチェーン推進協会、(一社)ノーコード推進協会などの設立に参画するなど、様々なイノベーションを推進し新しいテクノロジーや価値観を普及啓発する活動にも取り組んでいます。

「Platio」について( Webサイト https://plat.io/

近年の急速な社会情勢の変化と不確実性の中で、企業が新たな競争力を獲得するためには、自己改善の力を発揮して自ら業務を効率化する、自立型の現場組織の醸成が不可欠です。Platio(プラティオ)は、現場の社員が主体的に課題を見つけ、自部門にとって使いやすいモバイルアプリを作成し、業務を改善できるプラットフォームです。それぞれの現場部門の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで素早く簡単に作成することで、IT人材不足やアナログ業務の課題を解決し、組織内の改善モチベーション向上や、自立型の現場組織の醸成を支援します。Platioは100種以上の豊富なテンプレートによりプログラミング未経験の現場担当者でも業務アプリを簡単に作成できます。アプリに入力したデータは管理者へリアルタイムに共有されるほか、検知機能により現場の異常をいち早く管理者へ通知できます。複雑かつ高価格になりがちな業務用アプリを、手軽に作れるソリューションであることが評価され、2018年度には 「グッドデザイン賞」を受賞しています。2022年には、アプリ作成・活用だけでなく、データ連携までをノーコードで実現できるPlatio Connectを発売。これにより、現場データと様々なシステムやサービスをシームレスに連携し、データ活用の支援もしています。


【プレスリリースに関するお問い合わせ先(報道機関窓口)】

アステリア株式会社 広報・IR部:齋藤ひとみ・小出朱莉
TEL : 03-5718-1297 / E-mail : press@asteria.com

【製品に関するお問い合わせ先】

アステリア株式会社 マーケティング本部
TEL : 03-5718-1250 /E-mail : platio-pm@asteria.com  

アステリア、ASTERIA、Handbook、Platio、Gravioはアステリア株式会社の登録商標です。
本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。