ミロク情報サービスがアステリアのコンサルティングを活用し
生成AIを活用した顧客問い合わせシステム『MJS BOT』を実装
報道発表資料
2025年3月21日
アステリア株式会社
アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平野洋一郎、証券コード:3853、以下 アステリア)は株式会社ミロク情報サービス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長: 是枝 周樹、以下 MJS)が、アステリアのコンサルティングを活用し、生成AIを活用した顧客問い合わせシステム「MJS BOT」を実装したことを発表します。コンサルティングにより、RAG(Retrieval Augmented Generation)※の早期開発への支援などを実施し、MJSは自社開発にて顧客問い合わせ対応システム「MJS BOT」を完成。回答精度の向上も実現しました。
MJSがアステリアのコンサルティングを活用した背景
MJSは税理士・公認会計士事務所や中堅企業、小規模事業者向け業務アプリケーションを手がけるソフトウェア開発企業です。クライアント向けの充実したサポートの提供、新たなサービス開発に向け、最新技術や活用方法の習得に積極的に取り組んでいます。
MJSでは、複数の領域において生成AI活用の検討が進められており、開発部門では自主的な勉強会が行われていました。その勉強会にて、ブロックチェーンやAIなどの先端テクノロジーに精通したコンサルタントやエバンジェリストを抱えるアステリアのコンサルティングを活用し、MJSの若手エンジニアに対する技術啓発を進めました。
<アステリアによる生成AIコンサルティングの概要>
サービス項目 | 内容 |
---|---|
定期的な勉強会の支援 | 最新生成AI技術の情報提供と理解促進 |
技術利用アドバイス | コーディング例や事例紹介を含めた技術利用アドバイス |
資料作成支援 | 社内導入に向けた説明資料の作成支援 |
プロトタイプのレビュー | 生成AIを活用したプロトタイプ開発への各種助言支援 |
MJSでは2023年に、生成AIを含むAI技術の研究・開発による業務効率化の実現を目的としたワーキンググループが発足し、そのワーキンググループの成果物の1つとして生成AI(Azure OpenAI Service)を活用した問い合わせ対応システム「MJS BOT」を開発。MJS BOTの開発では、検索や回答精度を高めるRAGを活用するとともに、複数製品への対応やUIの改善などの検証を実施しました。
MJSでは、今回のコンサルティングの活用により、生成AIに関する社員の技術知識やスキルが向上し、「MJS BOT」開発のワーキンググループでの取り組みをスムーズに推進できたと評価されています。
顧客問い合わせ対応システム「MJS BOT」の概要
「MJS BOT」は生成AIとRAG技術を活用した問い合わせ対応システムです。カスタマーサポート部門のスタッフが入力した質問に対し、社内で蓄積された膨大なデータから適切な回答を生成します。
生成AIの回答の他、関連するドキュメントや過去の問い合わせ内容も即座に確認可能な画面構成により、正確性と、利便性を向上させています。
今後は、日々発生する問い合わせ情報を自動的に取り込み、回答範囲を拡大することで、さらなる回答精度の向上を目指しています。

MJS BOT開発秘話(アステリアオウンドメディア「in Live」)
https://www.asteria.com/jp/inlive/working/7398/
今後の方針
アステリアは、2024年11月に「AI活用変革センター(AITUC)」を新設し、MJSをはじめとしたこれまで実施してきた各企業独自の生成AI導入支援やAI人材育成を支援するコンサルティングのノウハウを活かし新たなサービスメニューとして提供を開始しています。今後も、AI人材育成に向けたリスキリングや企業でのAIの普及活動を強化し、企業競争力強化や顧客企業のビジネスの加速に貢献する方針です。
※ RAG:大規模言語モデル(LLM)によるテキスト生成に、外部検索情報を組み合わせる技術。
「検索拡張生成」「取得拡張生成」などを訳され、回答精度の向上を実現することができる。
「株式会社ミロク情報サービス」について( Webサイトhttps://www.mjs.co.jp/ )
全国の会計事務所と中堅・中小企業および小規模事業者に対し、経営システムおよび経営ノウハウならびに経営情報サービスを提供しています。現在、約8,400の会計事務所ユーザーを有し、財務会計・税務を中心とした各種システムおよび経営・会計・税務等に関する多彩な情報サービスを提供しています。また、財務を中心としたERPシステムを利用する約18,000社の中堅・中小企業をはじめ、約10万社の企業ユーザーを有し、各種ソリューションサービスの提供および企業の経営改革、業務改善を支援しています。
「アステリア株式会社」について( Webサイト https://jp.asteria.com/ )
アステリアは社会や企業を「つなぐ」エキスパートとして「ソフトウェアで世界をつなぐ」をコンセプトに、ヒト、モノ、オモイを「つなぐ」製品やサービスを提供するソフトウェア開発企業です。基幹製品のASTERIA Warpは、様々なシステムやクラウドのデータをノーコードで連携できる製品として、1万社(2023年8月1日現在)を超える企業に導入されています。また、デジタルコンテンツプラットフォームHandbook Xは、資料や動画、Webサイトなどあらゆる情報をアプリにまとめて管理できるクラウドサービス。モバイルアプリ作成ツールPlatioは誰でも簡単に自社の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで作成・活用できるクラウドサービス。ノード統合プラットフォームGravioはノーコードで様々な場所にある多様なデータを集約、活用し情報の一元管理を可能とするノードコンピューティング基盤。これらの製品提供を通じて、DXや業務の効率化を推進しています。また、(一社)ブロックチェーン推進協会、(一社)ノーコード推進協会などの設立に参画するなど、様々なイノベーションを推進し新しいテクノロジーや価値観を普及啓発する活動にも取り組んでいます。
「AI活用変革センター」について( Webサイトhttps://aituc.asteria.com/ )
アステリアの展開する「AI活用変革センター」では、各企業内で活用する生成AI導入を行う企業向けに、AIを活用できる人材(以下 AI人材)の育成や用途に合ったAIツールの選定から導入支援に至るまで幅広いコンサルティングを提供します。また、AI推論モデルの構築や個社独自のRAGの開発も支援。本センターでの活動を通じて、日本の企業、官公庁、地方自治体等の業務変革・効率化を支援し、企業でのAI活用の普及を促進する計画です。
【プレスリリースに関するお問い合わせ先(報道機関窓口)】
アステリア株式会社 広報・IR部:齋藤ひとみ・小出朱莉
TEL : 03-5718-1297 / E-mail : press@asteria.com
アステリア、ASTERIA、Handbook、Platio、Gravioはアステリア株式会社の登録商標です。
本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。