宇宙開発や生産ライン設計現場のロボット開発をバーチャル環境で実現
物理環境不要なシミュレーション・プラットフォーム「Artefacts(アーテファクツ)」提供開始
ロボットアプリケーション開発期間を数ヶ月から1日に短縮

ROS2対応でコストの大幅削減!継続的シミュレーションで高度な検証を実現

報道発表資料

2025年3月28日
アステリア株式会社

アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長/CEO:平野洋一郎、証券コード:3853、以下 アステリア)とAI専業子会社のアステリアArtificial Recognition Technology合同会社(代表:園田智也、以下 アステリアART)は、ロボットアプリケーション開発・導入のための「継続的シミュレーションプラットフォーム」として新製品「Artefacts」(アーテファクツ)の北米・アジア市場に向けた英語版を2025年4月1日、日本語版を5月に提供開始することを発表します。

Artefacts」開発・提供開始の背景

従来のロボットアプリケーション開発は、シミュレーションや調整、実機による検証など、様々なプロセスが必要なため数ヶ月の期間を要していました。また、月面などの宇宙空間や建設中の生産ラインでは物理環境の用意が困難なことから、高度な検証ができないという課題も抱えていました。

そのため従来、多くの開発現場では開発期間や初期コストが懸念となり、稼働環境やロボット実機のセットアップを省略。最初から実環境でのハードウェアによるテストに注力せざるをえない状況となっています。その結果、多くのロボットアプリケーション開発チームは、シミュレーション不足のため現場での初歩的な試行錯誤の繰り返しを余儀なくされ、貴重な開発リソースの浪費を招いていました。

そこで、アステリアARTは、2019年から研究開発に取り組んできたAI技術をロボティクス領域に応用し、ロボットアプリケーション用継続的シミュレーションプラットフォームArtefacts(コード名:Robo Stage)を開発。アステリアを通じて提供を開始します。

写真:Artefactsで月面探査機のシミュレーションをする様子
Artefactsで月面探査機のシミュレーションをする様子
写真:Artefactsでシミュレーション動画を確認する様子
Artefactsでシミュレーション動画を確認する様子

Artefactsは、バーチャル稼働環境の構築、シミュレーションやテストセットをパッケージ化。問題箇所を自律的にフィードバックしながら改善する追跡機能も兼ね備え、導入初日からバーチャル環境での稼働テストを開始できるプラットフォームです。これにより、ロボットなどのハードウェアを含めた物理環境が整う前から、バーチャル上でのテストが可能となり、継続的なシミュレーションによる高度な検証も手軽に実現します。

その結果、ロボットアプリケーションの開発期間を数ヶ月から1日へと短縮。開発工数98%以上の削減、開発費用50%以上の削減を見込んでいます。

<Artefacts概要>

製品名「Artefacts」(アーテファクツ)
ロボットアプリケーション開発・導入のための継続的シミュレーションプラットフォーム
価格(税別)10万円/月〜
提供開始日英語版:2025年4月1日、日本語版:2025年5月(予定)
用途宇宙開発・生産ラインなどのロボットアプリケーション開発現場
特長・仕様・バーチャル稼働環境の構築やシミュレーションやテストセットをパッケージ化
・問題箇所を自律的にフィードバックしながら改善する追跡機能を装備
・ロボット用オペレーティングシステムのオープンソース「ROS2」に対応
・Github Actions 経由で Github レポジトリを統合

今後の展開

「Artefacts」の提供に先立ち2024年末からベータ版を提供したところ、国内外の研究機関や企業の生産ライン開発チームなどから多数の引き合いを獲得している状況です。アステリアでは「Artefacts」を国内外に展開し、2030年度には20億円の販売規模に拡大する計画です。

※: Robot Operating System 2の略。ロボット用のオープンソースOSで、分散制御やリアルタイム通信を実現する。


『アステリア株式会社』について( Webサイト https://jp.asteria.com/

アステリアは社会や企業を「つなぐ」エキスパートとして「ソフトウェアで世界をつなぐ」をコンセプトに、ヒト、モノ、オモイを「つなぐ」製品やサービスを提供するソフトウェア開発企業です。基幹製品のASTERIA Warpは、様々なシステムやクラウドのデータをノーコードで連携できる製品として、1万社を超える企業に導入されています。その他、デジタル収納アプリHandbook Xは、資料や動画、Webサイトなどあらゆる情報をアプリにまとめて管理できるクラウドサービス。モバイルアプリ作成ツールPlatioは誰でも簡単に自社の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで作成・活用できるクラウドサービス。ノーコードAI/IoTプラットフォームGravioはノーコードで様々な場所にある多様なデータを集約、活用し情報の一元管理を可能とするノードコンピューティング基盤。これらの製品提供を通じて、DXや業務の効率化を推進しています。また、(一社)ブロックチェーン推進協会、ノーコード推進協会などの設立に参画するなど、様々なイノベーションを推進し新しいテクノロジーや価値観を普及啓発する活動にも取り組んでいます。


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