社会医療法人大雄会が設備点検業務をDX、年間220時間を削減
Platioで作成した「施設管理アプリ」が設備点検業務からアナログ作業を撤廃
点検現場で履歴データの“参照”も可能となり、異常や故障予兆の早期検知を実現
報道発表資料
2025年8月25日
アステリア株式会社
アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平野洋一郎、証券コード:3853、以下 アステリア)は、ノーコード※1のモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」が、医療・介護施設を運営する社会医療法人大雄会(所在地:愛知県一宮市、理事長:伊藤伸一、以下 大雄会)に導入され、年間220時間の工数削減による業務効率化を実現したことを発表します。
大雄会が「Platio」を導入した背景
大雄会は、1924年に開設された100年以上の歴史をもつ社会医療法人※2で、総合大雄会病院を含め愛知県内に4つの医療施設を運営しています。また、地域に根ざした病院や介護施設を運営するなかで、環境保全や省エネルギーにも積極的に取り組んでいます。
大雄会では、サステナブルな事業運営や施設内の設備故障の早期発見に向けて、4拠点で合計7箇所の電気・ガス・水道などのメーターを毎日検針。2名体制で毎日6時間かけて確認した使用量などの結果は、紙に記録した後、Excelに転記していました。

しかし、以下のような3つの問題が発生しており、そのため、リスク管理の観点でも点検業務全体のデジタル化が求められていました。
- 紙からExcelに転記するための無駄な工数の発生
- 人手を介することによる記載・入力ミスなどの発生
- 現場で過去の履歴データを参照できず、異常値を点検中に認識できないこと
これらの問題の解決のため、大雄会では点検業務のデジタル化・アプリ化に向けた検討を進めた結果、以下に挙げる理由により「Platio」を導入。導入後は、担当社員がPlatioで「施設管理アプリ」を作成し、速やかに運用を開始しました。
- 現場で利用するスマホやタブレットに対応していること
- ノーコードで誰でも現場の業務に合わせたアプリの作成が可能なこと
<「施設管理アプリ」画面イメージ>
入力画面 | アラート | 記録確認 |
---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
前回の数値と当日の値との 差分から使用量を自動算出 | しきい値を超える数値が記録されると 赤色でアラート表示へ | アラートが発出されると過去の記録と 照合した現場での問題検証が可能 |
施設管理アプリの導入により、施設内7箇所の点検結果報告はタブレットへのデータ入力だけで完結し、紙に記録された情報をExcelへ転記するなどのアナログ業務を撤廃。このDXにより年間220時間以上の工数を削減するとともに、手書きや転記によるヒューマンエラーが低減しデータの信頼性も向上しました。
さらには、点検結果がしきい値を超える場合は赤色でアラート表示され、担当者に何らかの異常が発生していることを現場で瞬時に通知する仕組みも構築。異常であることが現場で認識できるようになり、設備トラブルの予兆検知やその解決に向けた迅速な対応も可能となりました。また、アプリから過去の点検データへも容易にアクセスできることから、トラブル時の調査や検証も効率化しています。
大雄会では、Platioの導入による現場業務のデジタル化を通じて、点検精度の向上、トラブルの予兆把握、業務効率化を同時に実現。また、ノーコードであることから、設備仕様に応じた点検項目の追加や変更にも柔軟に対応できるため、運用開始後は設備点検担当者が自らアプリ改修も行うなど、現場の業務に則した改善活動も可能となりました。
大雄会は今後も、設備の安定稼働が医療現場の安全・安心に直結するという意識のもと、DXを推進していきながら、より信頼性の高い医療・介護サービスの提供を追求していく方針です。
<事例掲載 URL:Platio> https://plat.io/ja/case/daiyukai
※1:ソースコードを書かなくてもソフトウェアやアプリ等の開発ができる仕組み
※2:地域で必要とされる公益性の高い医療の提供を主な目的とする医療法人
「社会医療法人大雄会」について( Webサイト https://www.daiyukai.or.jp/corporation/ )
1924年に愛知県一宮市で開設された岩田医院を源流とし、2024年に創立100周年を迎えました。「人類を救う」を使命に掲げ、急性期医療から在宅医療・介護までを包括的に担う地域密着型の社会医療法人として、病院・診療所・介護施設などを運営しています。創立以来受け継がれる「進取の精神」と「思いやりの心」を基盤に、良質かつ持続可能な地域医療の提供を目指しています。
「アステリア株式会社」について( Webサイト https://jp.asteria.com/ )
アステリアは社会や企業を「つなぐ」エキスパートとして「ソフトウェアで世界をつなぐ」をコンセプトに、ヒト、モノ、オモイを「つなぐ」製品やサービスを提供するソフトウェア開発企業です。基幹製品のASTERIA Warpは、様々なシステムやクラウドのデータをノーコードで連携できる製品として、1万社を超える企業に導入されています。また、デジタルコンテンツプラットフォームHandbook Xは、資料や動画、Webサイトなどあらゆる情報をアプリにまとめて管理できるクラウドサービス。モバイルアプリ作成ツールPlatioは誰でも簡単に自社の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで作成・活用できるクラウドサービス。AI/IoTプラットフォームGravioはノーコードで様々な場所にある多様なデータを集約、活用し情報の一元管理を可能とするノードコンピューティング基盤。これらの製品提供を通じて、DXや業務の効率化を推進しています。また、(一社)ブロックチェーン推進協会、(一社)ノーコード推進協会などの設立に参画するなど、様々なイノベーションを推進し新しいテクノロジーや価値観を普及啓発する活動にも取り組んでいます。
「Platio」について( Webサイト https://plat.io )
Platio は自社の現場に特化した業務用のモバイルアプリをわずか 3 日間で作成し運用開始することができるクラウドサービスです。100種以上の豊富なテンプレートによりプログラミング未経験の現場担当者でも業務アプリを簡単に作成できるため、現場に残るアナログ業務を低コストかつスピーディーにアプリ化し、現場のDXを推進します。2022年には、アプリ作成・活用だけでなく、データ連携までをノーコードで実現できるPlatio Connectを発売。これにより、現場データと様々なシステムやサービスをシームレスに連携し、データ活用の支援もしています。
【プレスリリースに関するお問い合わせ先(報道機関窓口)】
アステリア株式会社 広報・IR部:齋藤ひとみ
TEL: 03-5718-1297 / E-mail: press@asteria.com
【製品に関するお問い合わせ先】
アステリア株式会社 マーケティング本部
TEL: 03-5718-1250 /E-mail: platio-pm@asteria.com
アステリア、ASTERIA、Handbook、Platio、Gravioはアステリア株式会社の登録商標です。
本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。