アステリアARTとElement Robotics(豪)が自律型ロボット開発で連携
月面探査車ミッション向けのソフトウェアを共同開発
報道発表資料
2025年10月8日
アステリア株式会社
アステリア Artificial Recognition Technology 合同会社
Element Robotics Pty Ltd
アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長/CEO:平野洋一郎、証券コード:3853、以下 アステリア)の連結子会社のアステリア Artificial Recognition Technology 合同会社(本社:東京都渋谷区、CEO:園田智也、以下 アステリアART)と Element Robotics Pty Ltd(本社:オーストラリア・ビクトリア州メルボルン、CEO:Tenzin Crouch、以下 Element Robotics)は、月面探査車ミッションに向けた自律ロボット技術やソフトウェア・ツールの共同開発に着手することを発表します。
アステリアARTとElement Roboticsが連携する背景
アステリアARTは、ロボットアプリケーション向け継続的シミュレーションプラットフォーム「Artefacts」(アーテファクツ)を開発し、2025年から提供を開始しています。Artefactsは、実機や物理環境を準備することなく、バーチャル上でロボットアプリケーションの稼働テストやシミュレーションを一括管理できる開発環境です。従来は実機検証に依存していたロボット開発において手戻りを大幅に削減し、開発効率とスピードを劇的に向上させます。これにより、開発工数は98%以上、開発コストは50%以上削減され、開発開始までの期間も数ヶ月から最短1日へ短縮可能で、ロボット開発全体の生産性向上を実現できます。
Element Roboticsは、月面探査車向けの自律航行システムやミッションシミュレーションツールを開発する企業です。専門領域は、組み込みソフトウェア、探査車の制御、ミッション運用まで幅広くカバーし、過酷な環境下における信頼性の高いナビゲーションや確実なミッション遂行の実現に注力しています。また、月面の地形やミッションシナリオなど、特殊な環境を再現するシミュレーション用の多様な素材やコンテンツを構築し、探査車システムの設計、テスト、オペレーターのトレーニングなどを支援しています。

アステリアARTのArtefactsとElement Roboticsの自律ロボット技術に関する専門知識やノウハウを組み合わせた両社のシナジーにより、月面環境でのプロジェクトを確実に遂行するソフトウェアツールの共同開発を進めます。
共同開発の概要
この共同開発では、月面でのミッションの確実性を高めるテストを高精度で実現するソフトウェアを両社が連携して構築することにより、継続的なシミュレーションやテストの自動化を推進することを目指しています。
アステリアARTは、Element Roboticsが手掛ける月面探査車航行ソフトウェア特有のニーズに対応するために、Artefactsの機能を強化します。より高度なシミュレーションの実現に向けて、写真のようにリアル(Photo Realistic)な画像生成を備えた高度な3Dシミュレーターへの対応を実現するとともに、Artefactsのレポーティング機能を月面ミッションの要件に適応させる計画です。
Element Roboticsは、Artefacts上で使える月面地形などのシミュレーション素材や月面ミッションのシナリオを開発するとともに、プラットフォームの改善を促すフィードバックの提供を通じて、Artefactsの機能強化を支援します。
今後の展開
共同開発は2026年8月まで実施される計画で、Element Roboticsのソフトウェアを利用するプロジェクトの円滑な遂行を目指しています。また、Artefactsは、月面探査車やロボットと月面環境との相互作用を高精度に再現するシミュレーションの活用領域を拡大することで、Element Roboticsが手掛ける月面探査車の開発を支援し、ロボットシステムの設計やオペレーターの訓練も促進します。

<両社代表のコメント>
この協業により、Artefactsがさらにロボットアプリケーション開発時間の短縮や信頼性向上に寄与し、将来の月面探査車開発にも役立つことを期待しています。
アステリアART CEO
園田 智也
アステリアARTと緊密に連携することにより、次世代の月面探査車ミッションへの道を開くシミュレーションツールの導入を加速することができます。
Element Robotics CEO
Tenzin Crouch
「アステリアART」について(Webサイト https://www.artefacts.com/ )
アステリアARTは、アステリア株式会社の子会社で、独自のシミュレーション技術を基盤に、ロボットアプリケーション開発を効率化するプラットフォーム「Artefacts」を提供する企業です。Artefactsは物理環境に依存せず、開発初期段階から迅速な検証と改良を可能にし、先進的なロボットシステムの開発・導入を支援します。
「Element Robotics」について(Webサイト https://elementrobotics.space/ )
Element Roboticsは、月面探査車向けの自律航行システムやミッションシミュレーション用ソフトウェアを開発する企業です。主力製品である「LunarSim」と「AutoRover」は、月面探査車のシステム設計支援、迅速なソフトウェア開発や運用テストの実施、そしてミッション運用体制の強化を通じて、月面探査車ミッションの確実性の向上に貢献しています。
「アステリア株式会社」について(Webサイト https://jp.asteria.com/ )
アステリアは社会や企業を「つなぐ」エキスパートとして「ソフトウェアで世界をつなぐ」をコンセプトに、ヒト、モノ、オモイを「つなぐ」製品やサービスを提供するソフトウェア開発企業です。基幹製品のASTERIA Warpは、様々なシステムやクラウドのデータをノーコードで連携できる製品として、1万社を超える企業に導入されています。また、デジタルコンテンツプラットフォームHandbook Xは、資料や動画、Webサイトなどあらゆる情報をアプリにまとめて管理できるクラウドサービス。モバイルアプリ作成ツールPlatioは誰でも簡単に自社の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで作成・活用できるクラウドサービス。AI/IoTプラットフォームGravioはノーコードで様々な場所にある多様なデータを集約、活用し情報の一元管理を可能とするノードコンピューティング基盤。これらの製品提供を通じて、DXや業務の効率化を推進しています。また、(一社)ブロックチェーン推進協会、(一社)ノーコード推進協会などの設立に参画するなど、様々なイノベーションを推進し新しいテクノロジーや価値観を普及啓発する活動にも取り組んでいます。
【プレスリリースに関するお問い合わせ先(報道機関窓口)】
アステリア株式会社 広報・IR部:齋藤ひとみ
TEL: 03-5718-1297 / E-mail: press@asteria.com
【製品に関するお問い合わせ先】
アステリア株式会社 AIコネクテッド事業部
TEL: 03-5718-1250 / E-mail: gravio-jp@asteria.com
Element Robotics Pty Ltd
E-mail: founders@elementrobotics.space
アステリア、ASTERIA、Handbook、Platio、Gravioはアステリア株式会社の登録商標です。
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