博菱港運(本社:福岡市)が「Platio」を導入
フォークリフトなど荷役機械の点検報告をアプリ化し月次集計工数を8割削減

ペーパーレス化で年間1万枚の帳票も削減し、グループ横断で安全対策DXを推進

報道発表資料

2025年12月23日
アステリア株式会社

アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平野洋一郎、証券コード:3853、以下 アステリア)は、ノーコードのモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」が三菱倉庫グループの博菱港運株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:森本泰成、以下 博菱港運)に導入され、荷役機械の点検報告業務のアプリ化により、月次集計工数を8割削減するなどの導入効果を創出されたことを発表します。

博菱港運がPlatioを導入した背景

三菱倉庫グループの一員である博菱港運では、福岡市内の港に陸揚げされた積荷をフォークリフトなどの荷役機械で搬送する港湾運送や倉庫荷役業務を担う企業で、労働安全衛生規則に基づく日々の点検業務などを通じて、業務における安全対策の強化にも日常的に取り組んでいます。

同社は、業務効率化やDXの推進に注力する中で、荷役機械の始業前点検が紙の日報に手書きで記録されている現状を課題と捉え、改善施策を検討していました。

【博菱港運が抱えていた課題】

  • 荷役機械の点検報告内容の月次集計に数日間を要し担当者の負担が大きい
  • 数千枚におよぶ帳票の保管や管理にかかる工数が増大
  • 手書きによる誤記・記入漏れ・未提出などのヒューマンエラーが頻発
  • 現場での書類汚損や紛失リスクが高く、帳票(紙)ならではの煩雑さがある

また、ヒヤリハット事象の報告も紙で行われていたため、提出や取りまとめの手間がかかることや、記入漏れが生じやすいといった課題があり、さらなる安全対策の強化に生かせるはずの情報が収集しきれていないという現状がありました。

そこで博菱港運は、安全対策の強化と業務効率化の実現のため、モバイルアプリを活用した点検システムの導入を決定。以下の2点を評価し、Platioを採用しました。

【Platio採用のポイント】

  • マルチOSに対応しているため、既存の端末をそのまま活用できる
  • プログラミング知識がなくてもノーコードでアプリを手軽に作成できる

荷役機械点検アプリ

ヒヤリハット報告アプリ

荷役機械の点検報告をする様子

Platio導入後は、アプリ開発未経験の社員が「荷役機械点検アプリ」や「ヒヤリハット報告アプリ」など6つの独自アプリを最短で1日、長くても4日という短期間で作成し、約60名の現場スタッフで運用を開始。アプリ作成を担当した社員による工夫やアイデアで導入した、QRコードを読み取るだけで機械情報や利用者情報が自動入力できる仕組みにより、点検業務の省力化と情報精度の向上を実現しました。

また、「荷役機械点検アプリ」は博菱港運での運用成果が評価され、同じ三菱倉庫グループの門菱港運株式会社(本社:福岡県北九州市、以下 門菱港運)にも展開されました。

Platioを導入した効果 

博菱港運では、荷役機械点検報告の月次集計に要していた作業時間を数日から約2時間へと約8割の工数を削減するとともに、年間約1万枚の帳票削減も実現しました。さらに、導入前には数が限られていた社員からのヒヤリハット報告も、報告の手軽さから約3倍に増加。アプリを通じた情報共有が現場スタッフの安全意識向上にも貢献しています。

また、新たに「荷役機械点検アプリ」が展開された門菱港運においても、年間約8千枚の帳票削減とともに、帳票への記入や管理にかかっていた工数を年間162時間削減しました。集約された報告データは社内で一元管理され、定例会議ではPlatioのデータビューアーを活用し、安全対策強化に役立てられています。

ユーザーコメント

ITに詳しくない自分もアプリを簡単に作成でき、紙で行っていた集計業務を次々とアプリ化しています。特にヒヤリハット報告アプリでは、写真や動画の添付で報告内容が伝わりやすくなり、報告件数も増加しました。日頃報告が少ない人からも報告が上がるようになり、確かな効果を実感しています。

 博菱港運株式会社
安全衛生管理室 室長 岩﨑 真介 氏
安全衛生管理室 今林 信之 氏

グループ内の情報共有会議で博菱港運のPlatio活用を知り、「これは現場が楽になる!」と直感しました。実際、リフトの始業前点検は大幅に効率化しています。アプリは、異常がなければ3タッチで完了できるよう工夫しており、現場の負担も最小限で、作業者からも使い勝手が良いと評判です。

                              門菱港運株式会社
港湾作業部 取締役 港湾作業部長 佐原 潤    氏
港湾作業部 メンテナンス課長     西川 友文 氏

<事例掲載URL:Platio> https://plat.io/ja/case/hakuryo_monryo 

※:ソースコードを書かなくてもソフトウェアやアプリなどの開発ができる仕組み。ノーコードで開発することができるPlatioは、プログラミング言語に関する専門的な知識がなくても、必要とする機能の実装や現場の運用に合わせたアプリ仕様の調整などが可能。


「博菱港運株式会社」について( Webサイトhttps://www.hakuryo-koun.com/  )

昭和34年4月に博菱作業株式会社として発足。港湾運送業(沿岸限定)、倉庫荷役業、コンテナ修理業、海運代理店業など、これらに付随する事業を行っている。

「門菱港運株式会社」について( Webサイトhttps://www.monryo.co.jp/  )

昭和25年10月10日に菱親運輸株式会社として設立。現在は港湾運送業、倉庫業、輸出入貨物取扱業、通関業、船舶代理店業、貨物利用運送業、コンテナ修理業、不動産賃貸業など、これらに付随する総合物流サービスを展開している。

「アステリア株式会社」について( Webサイト https://jp.asteria.com/

アステリアは社会や企業を「つなぐ」エキスパートとして「ソフトウェアで世界をつなぐ」をコンセプトに、ヒト、モノ、オモイを「つなぐ」製品やサービスを提供するソフトウェア開発企業です。基幹製品のASTERIA Warpは、様々なシステムやクラウドのデータをノーコードで連携できる製品として、1万社(2023年8月1日現在)を超える企業に導入されています。また、デジタルコンテンツプラットフォームHandbook Xは、資料や動画、Webサイトなどあらゆる情報をアプリにまとめて管理できるクラウドサービス。モバイルアプリ作成ツールPlatioは誰でも簡単に自社の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで作成・活用できるクラウドサービス。ノード統合プラットフォームGravioはノーコードで様々な場所にある多様なデータを集約、活用し情報の一元管理を可能とするノードコンピューティング基盤。これらの製品提供を通じて、DXや業務の効率化を推進しています。また、(一社)ブロックチェーン推進協会、(一社)ノーコード推進協会などの設立に参画するなど、様々なイノベーションを推進し新しいテクノロジーや価値観を普及啓発する活動にも取り組んでいます。

「Platio」について( Webサイト https://plat.io/

Platio(プラティオ) は現場に特化した業務用モバイルアプリをノーコードで作成・運用できるクラウドサービスです。100種以上の豊富なテンプレートを備えており、プログラミング未経験の現場担当者でもわずかな期間で自社の業務に適したアプリを構築できます。これにより、紙やExcelに依存したアナログ業務をスピーディーかつ低コストでアプリ化し、現場主導のDX推進を実現します。

さらに、アプリ作成からデータ連携までをノーコードで実現できる「Platio Connect」、作成したアプリを販売可能な「Platio One」、エンタープライズ向けに特化したノーコードアプリ開発プラットフォーム「Platio Canvas」など、製品ラインアップも拡充。現場業務の効率化からデータ活用、そして新たなビジネス機会の創出まで、Platioは多様な業種の企業・団体で採用され、現場のDXに貢献しています。


【プレスリリースに関するお問い合わせ先(報道機関窓口)】

アステリア株式会社 広報・IR部:齋藤ひとみ・小出朱莉
TEL : 03-5718-1297 / E-mail : press@asteria.com

【製品に関するお問い合わせ先】

アステリア株式会社 マーケティング本部
TEL : 03-5718-1250 /E-mail : platio-pm@asteria.com  

アステリア、ASTERIA、Handbook、Platio、Gravioはアステリア株式会社の登録商標です。
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